旅立ち
昨夜は、老衰で旅立った○○様のお通夜に行かせていただきました。
会場に入り驚きましたのは、
まだまだ、お若い60代頃の笑顔の素敵な
貴婦人が祭壇で微笑み出迎えていただきました。
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介護現場でも
医療現場でも
お会いする場面の多くは加齢と共に、
病気から疲労されたお姿が多く、
その人の生活史も聞かせていただきますが、
微笑む1枚の写真から、
スタッフと驚きの声が知らずとも発していた自分等がそこにおりました。
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日常の生活の中では、
ときには、○○さんとどちらともなく手を繋ぎ、
東京の仏教大学へいかれたという
馴染みの仏像がある場所で
学生時代の恋愛話、
厳格なご両親と当時のご本人の想いなど、
懐かしく微笑みながら
回想からのお話を聞かせていただいたこともありましたが
まだ、まだ、
まだ、まだ
知っているつもりでも、
その人の人生を知るには、
お会いした当時の○○さんと同時に過去の○○さんの生き様と、
その人を思う心を育まなければと
○○さんの1枚の写真から学ばせていただきました。
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祭壇には、色使いなど、
美術センスがずば抜けていた○○さんですが、
お会いする前の手づくりの人形作品が飾られ
子供さん等の親を思う深さと、
旅立った○○さんの幸福な人生を、
人生の最期の大舞台であるお別れ会から多くの気づきをいただきました。
数年前に先に旅立ったご主人共々、
ご夫婦でのご利用をいただきありがとうございました。
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お世話になりました医療関係者の皆様、
誠にありがとうございました。