グループホーム網走ブロック経営者懇談会から

 本日、午後より網走ブロック経営者研修を実施いたしました。
参加者は、30グループホームから約40名の参加があり懇談会では全員からコメントをいただけた参加型研修となりました。

議題
①消防法改正について
②介護報酬改定について
③事業所懇談会
④事務局連絡

上記の内容にて実施し

①の消防法改正に伴うスプリンクラーについては、初田製作所北海道営業所や地元業者の皆さんにお越しいただきました。
初田さんからは自社の製品と他社の製品の違いについてコメントをいただきました。
3社による比較表を用いて分かりやすく答えていただきました。
当初寒冷地用は1社程度と聞いておりましたので競争により、品質の向上と適正な価格の提供が出来ると思われます。

②介護報酬では、絵に描いた餅のような報酬単価の設定となり満度にいただいても施設に約8万円程度というものとなりました。
市町村担当者に聞いても全くわからなかったと言うことで、近々に保険者を集めての介護報酬改定からの勉強会があるそうです。
市町村からの説明は2月末頃か3月頭になるようです。・・・日程からの予想です。

③事業所懇談会では上記内容からの意見もたくさんありました。
・スプリンクラーの設置に伴い、小さな町ではスプリンクラーに対する補助を予算化すると言うことです。国と町のダブルの補助です。
小さな町を活性化するためには、冷えた地元業者に仕事をまわすことも重要な町の役目です。小さな町だからこそできる視点を変えたお金の使い方と思います。
・見積もり時点で1社のヘッドを使用した金額では高額の為、再度別な業者での見積もりもいただきたいと率直な意見が出されていました。
・スプリンクラーの設置を要する日数は約40日とのことで会場からため息が流れていました。
業者の見積もりと同時に、どれだ人区をいれる事が出来るか、最も少ない日数の業者はどこなのか等も見積もりと同時にいただきたい重要ポイントとなります。
・パートの人達が気軽に参加できる研修をお願いしたいという要望もあり、特に介護福祉士の国家資格がなぜ札幌なのか・・・?ぜひ経費節約から考えて近い場所でお願いしたいという意見もありました。
せっかく看護大が北見にあるのですから、お願いしたいと切に思います。

★重度の要介護者がグループホームヘ入リ、どんどん良くなリ要介護度が下がっている。ぜひ報酬をつけていただきたい。との意見もあり介護者の手間が認められた形となるような報酬体系を検討していただきたい。介護者の意欲を高める形にもなるでしょう。質の向上を図っている事業所にメリットを与えることが介護の質の向上を側面からバックアップする事となりますね。

・今年の9月決算のグループホームは初めて赤字となり、このスプリンクラー設置に係る経費を考えたらマイナス回答と思う。何とかグループホームの報酬獲得を中央に強く訴えていただきたいと言う意見も出ました。

今回の報酬改定前から2万円昇級が一人歩きをし、スタッフへの説明をどのように分かりやすく説明するのがよいのかと、頭を抱えている人も多くおり300万円の年間報酬どころか200万円が精一杯であることが現場から出されました。
2万円説を取り上げた報道関係者は、ぜひその後の現場における状況を取材していただきたいものです。

平成21年度介護報酬改定に伴う関係省令の一部改正等に関する意見募集について
募集期間:2009年1月22日〜2月20日
 テーマ:2009(平成21)年度以降の介護保険各サービスの介護報酬、基準の見直しについて
 提出方法:インターネット
 ファックス 03-3595-4010
 (厚生労働省老健局老人保健課)
 郵送 〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
     厚生労働省老健局老人保健課
 締切:2009年2月20日必着
・青年の立場からの意見
・中年の立場からの意見
・定年を間近に控えた立場からの意見など

それぞれの率直な意見を伝えることが、これからの介護者を育てる事にもなるのです。

人は人として誰もが平等であり、せっかく意見を伝える事の出来る環境の中にいるのですから遠慮することなく疑問や不満を課題として率直に伝えていきましょう。
                            施設長