人生を回顧し、人生を認めるプロセスの途中の 出来事から

人生の荷物を降ろす時期

在宅においても

病院においても

施設等においても

幾重にも重なった複雑な自分から始まった人生の重荷を

沸き上がる自分との葛藤に苦しむ高齢者が存在する。

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家族にとっては大変な状況となり、

一見

間違えると

認知症?と片付けられそうだが、

慌てることなく

感情に付き添い

突き放すことなく

見守り、

多くの言葉は必要とせず、

泣きじゃくる幼子の嗚咽が終わり、

すっきりと気が晴れた顔を見せるような

その時が来るまで、

そっと

疑似家族の気の合うスタッフをそばに導き傍らで見守る。

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内から沸き上がる

理由にもならない感情は自身が十分理解していても

マイナスの状況が引き金となり

本人もただ、悲しく、辛く、寂しく、

葛藤の繰り返しの中から

大きな荷物を降ろす準備に入り、

これまでのこらえてきた人生の重荷を、

簡単には降ろすことができない自分と闘っている。

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身をもって教えていただいている人から学ぶには、

解決できていない自分のこれまでの人生があるならば、

少しでも元気なうちに

あえて、

そのシチュエーションをつくり、

封印されていた永年の感情と対峙することが

そのときの解決できていなかった自分を

慰め

認め

褒め、

◆◆

重荷が多ければ何度も繰り返し

一つずつ丁寧に

その場面の感情を弔い

自分を認めていくことが

『新しい老後を迎えられる自分となるのだ』と教えられる。

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◆◆◆

頓服効果は、

肉親が傍に寄り添い、

物もいらず、

飾り言葉もいらず、

ゆっくりと、

うなずき、

傾聴し、

できることなら背中をさすり、

心の中で

『すまなかった・・辛かったね・・』と、

詫び、

感謝し、

労う肉親の心からの親身なかかわりが、

どのような高価な薬よりも即効力は高い。