アルツハイマ―デー留辺蘂発信!終了
アルツハイマ―デー 9月30日
認知症介護指導者、認知症介護リーダー研修修了者、
認知症介護実践者研修修了者
留辺蘂から発信!
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昨日は、気温も上がり秋日和の好日となりました。
お客様がいらっしゃるか心配でしたが、
介護現場の看護師さん、留辺蘂地域包括推進員さん、
町内会役員さん、市民、民生委員 さん、
オホーツク社会福祉専門学校の学生さん等
約20名が集まりました。
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自宅で介護中の奥様から、
何も知らなかった。
ダメと言ったらだめなんですもね。怒ってどうしたら良いかわかりませんでした。
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また、薬が合わないと思いました。
薬の量を減らしたら随分と良くなりました。
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ほんとうに当時は、
暴れて車で乗せていくにも3人がかりで対応しました。
姉妹が助けてくれてほんとうありがたいんです。
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認知症になったんだと近所に言わなければだめなんだ・・と聞き、
近所の人にも言ったらみんなが助けてくれているんです。
ありがたいです。
今日は、妹が看てくれているんです。
ほんとうによくなったんです。
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それまでは、散歩にいくときも後ろからついて行くと来るな!と言ってたんです。
そのときは、隠れながら本人が戻る前に先回りをして何知らぬ顔でいたんです。
今は、散歩に行きましょうと言うと、一緒にね・・・。と言ってくれるんです。
そして、
足が遅いから先に行きなさいと言うんです。
一緒にあるこう。自分もゆっくりがいいから・・と言うと納得してくれました。
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認知症になっても何も理解できないわけではありません。
残された力があります。
まず、本人に聞いてみること。
本人の言葉から『こうなのか、ああなのか」と
言葉が直接的ではなくても
多くの意味を含んでいること。
ことばから考えることで、
いろいろな心のなかの叫びが聞こえてきます。
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自分等は、何も聞かないで先回りをする癖がついているのですね。
日常の生活のなかでも、
子育て中からでも、早く、早くと忙しい時間の流れが
染みついているのかもしれませ ん。
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リーダー研修終了者からの発表も
2019年度認知症介護ネットワーク全国・中四国ブロック大会に参加してきました。
大会のテーマが「人と人とが響きあう認知症ケアの未来へ」
〜次世代へ繋ぐ人財育成のあり方を考える〜でした。
全国各地の指導者、関係者が出席しておりました。
2025年には高齢者の5人に1人にあたる700万人が
認知症になるとのデーターがでてい ます。
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この大会が認知症になっても安心して暮らせる地域の実現に向けた、全国各地の取り
組みや意見交換から新たな認知症ケアの原動力になる事を目的としていました。
島根県の高齢化率は34%、100歳以上の人の割合が全国1位の地域です。
エスポアール出雲クリニック院長の高橋先生の講演がとても印象的でした。
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ケアにおいて必要な人材とは、
「認知症の人の意見を尊重出来る」
「思いを知ることができる」この2つがとても重要になってきます。
隠岐の島や石垣島では精神科医にかかる認知症の人が少ないという
現状が確認されて います。
地域との繋がりが強く、徘徊と言う概念がないそうです。
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東京大学の名誉教授である松下正明先生はアルツハイマー型認知症は、
病気ではない、老耄のあらわれである。(もうろくを認知症とみなすようになった)
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今回の研修により、たくさんの指導者の方のお話を聞く機会がありました。
日本全国が介護人材の不足であり、
また、介護者の派遣やセカンドキャリアなどにより
質の低下が顕著にみられていることを強く実感しました。
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しかし、大切なのはこれからの対応次第だと思います。
最初に申しあげました通り、
隠岐の島や石垣島は認知症を受け入れる文化が根付いて いるため、
地域との繋がりが強く、徘徊という概念がないということをお話ししました。
まずは、小さなことでもできることから初めていくこと、
続けていくことが未来へと繋がっていくものだと思いました。
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一部省略させていただきました。
皆さんに集中して興味深く聞いていただけました。
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民生員さんも多く出席いただき、
雑談の中から
疾患別介護支援方法や、
最初のかかわり方や、
その人独自のコミュニケーションの取り方について
お伝えさせていただきました。
北見市留辺蘂は、高齢化率50%であります。
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日本の65歳以上の高齢者人口は、2040年に3,868万人でピークを迎え、
その後は減少すると予想されております。
北見市留辺蘂の市民の皆さんの動き、自分等の動き、地域包括の働き等、
一丸となった様々な取り組みの効果と評価から
2040年のヒントになるものがある かと思います。