最後の時のケアについて家族と共に勉強中です。自分らしい最後の手助 けはセンター方式です。
認知症高齢者の多くは、Drから「命の存続が困難な時期に入りました」と言われても、
その方により6ヶ月から1年は存続できる生命力をもっている場合も今までのケースから理解できます。
80才を過ぎた母親について、娘さんと今後のことを何度も何度も調整し体調が低下する毎に話し合います。
どのように納得しても、母親との面会が拠り所となっている娘さんには辛く悲しいものだからです。
究極の胃等から栄養を送り込む胃瘻についても、ホーム対応は困難となりますが一緒に勉強をしました。
嚥下性肺炎を防止しようと胃瘻等を増設しても慢性嚥下性肺炎になる場合もあること、
衰弱し心臓が弱っている高齢者に点滴を施行すると心臓に負担がかかり心不全を起こすケースがあること。
経口摂取が困難になった場合の「もう一口」が誤嚥をさせることになりかねないこと。
言葉が話せなくなっても、表情や態度で捉えると、もうその人は「食事はいりませんよ」と訴えている場合が多くあります。(認知症の人のケアマネジメントセンター方式D3・D4シート使用)
ホームDrの「もう、いかんくてもいいよ」と最後の最後のアドバイスに沿って対応すると、
痰も出ず、苦しいサクションもすることなく自然体で家族と「眼と手」で最後の別れを行うことができ、
家族の「ありがとう!」の言葉に「うんうん」とうなづき心やすらかに家族に見守られ眠るように息を引き取りました。
看取りの場面に遭遇したことのないスタッフは感無量の思いで家族と共に最後の時を共有させていただきました。
亡くなる2日前には体のお掃除をするように、排尿が見られました。
人は自然の中で一人でこの世に生まれ一人で自然の中に帰って行くことが理解できました。
良かれと思った行為が形だけの人命尊重にならぬように今、介護現場から家族と共に学びに入らせていただいております。
参考文献「平穏死」のすすめ講談社