優しくて相手を思いやる忖度
昨日は、ある場所で日野原先生の著書を手にすることができた。
対談形式の文中より、
医師として
『あなたはガンです』と言う致命的な言葉で
伝えるのではなく
椅子を接近させ忖度しながら
ことばを探して
だんだんと伝えるんですよ。
患者との距離や
場所的なセッティングも心を通じさせてくれると。
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日野原先生の言葉は、すんなり心に通じてくるからありがたい。
忖度も相手の心中を察しながらこのように使うのかと
美しくて優しい忖度の学びである。
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先日、ご利用者と出かけた病院の対応も
すばらしく
断層写真の撮影にも思わず一緒に中に入りそうになるが、
技師の落ち着いた静かなトーンで
『大丈夫です。外でお待ちください』と。
『いえいえ、自分はもう年ですから一緒に入ります』と
心の中で叫んでいたが、
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心配は見事に外れ
ご利用者は、
すんなり動かず言われるままに時間は経過した。
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手のかけすぎ、
1分前の事も忘れても、
今が大事な『とき』であることを把握する力があるのだ。
ご利用者を信用することを本人より教えていただく。
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(菊祭りが中止となり、
見事な菊を介護施設で鑑賞させていただき、
精魂込め育てられた皆様に感謝です)
(きのこ寿司)
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担当医は、
認知症を患う人にも
ゆっくり噛んで含めるように説明していただき
ご利用者の
『人生いろいろあるね』という言葉に
『なんと奥の深い言葉を!』と真摯に受け止めていただき
休日のゆっくりした病院の流れと
多忙な時期を過ぎたと思えるご年齢から
味のある癒しの時間を受診から
安心と心の満足をいただいた。
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遅いお昼は、
秋の高い青空に包まれ、
ご利用者と二人で新政のおそばを食べて岐路に着いた。