ターミナルを終えて 担当1番地副リーダー
〜ご利用者様は自然な形での死を迎えることで苦痛なく天国に旅立ちました。〜
1番地では初めてのターミナルを終えさせていただきましたが、今まで自分が病院勤務からは想像することができなかった終末の場面をいただきました。
私が感じた病院の終末は愛を感じることができない勤務の環境と、家族様へのケアなど考える暇がない終末をあたりまえと思っていました。
しかし、エーデルワイスでの終末ケアは全く違っていました。
嚥下も悪く、日々の介護の在り方がその人の一日を存続できるかどうかと言う、瀬戸際ケアでしたが、センター方式のシートをふるに活用することで、食事量が満たされたときの発語の多さ、食事や水分が進まないときの倦怠感を伴った苦痛の表情など、はっきりとわかりました。
そのことから、スタッフが一つになり若いスタッフへの言葉かけの大事さや3度ではない4度から5度のこまめな食事提供など、嚥下の悪い方への支援は大変でしたが、手間をこまめにかけることで本人の体調も戻ることがはっきりと若いスタッフにもわかりました。
手間をかけると言葉が戻り「たべないとな。死んでしまうからな」と普段からひょうきんな本人のその言葉が若いスタッフへの励みとなり主食だけではない、かぼちゃや、じゃがいもに練乳を入れ、アイスクリームでカロリーを上げる等、いろいろなアイデアがたくさん生まれました。
これは、1番地の宝となってセンター方式に残されています。
9月から昨日の3月28日までの7ヶ月間でしたが、調子の良いときはクリスマス会にも参加され、自然の形で死というものを初めて体験させていただきました。
施設長を始めとし、スタッフ全員で取り組ませていただきました。
たくさんの愛や感謝を頂きました。
貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
1番地副リーダー 土田 孝子 (栄養士・ケアマネ・介護福祉士)