師は、すぐ身近に
仕事をしながらも
一人親で踏ん張っている仲間から教えられることが多い。
仲間からの早朝電話から
気丈に落ち着いた様子のなかにも
暗闇の中へ突っ走るような声が聞こえてきた。
『気をつけていきなさい!大丈夫!!』と
声をかけるだけしかできなかったが、
数日前まで何度も荷物を運び
往来した希望の道を
どのような気持ちで1時間以上の運転をしたのだろうと思うと、
痛さがひしと伝わってくる。
歯を食いしばりながらも
子を思う親の姿ほど神々しいものは無く
新しい一歩の出ばなはくじかれたが、
初の一歩だからこそ
遠回りから教えられることが多く
痛さからの学びは
人生大学に入学されたように尊く
母さんが必死で駆けつけてくれた姿は、
今後の人生への道しるべとなるだろう。