認知症のケアマネジメントセンター方式研修を終えて

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★センター方式最終回終了報告から

市内のある特養のトップの求める姿から、やる気や勇気がスタッフに宿っていました。

また、スタッフはエーデルワイスと同じ自分の休日を利用して自ら参加しておりました。

継続研修依頼があり、センター方式最終のEシートの展開になりました。
Eシートは、ケアプランのたたき台となります。
その人の言葉を●で書きその言葉からの介護者の気づきを白○でかきます。
家族の言葉は△です。

事業所では、本人の言葉と家族の言葉を基に介護者の気づきを入れていきます。
在宅では家族が使用しています。

★事業所等でセンター方式を使用する場合、ぜひ家族にも声をかけてほしいという意見が家族会からも出されました。
センター方式はチームで行うものですから、家族様の意見は何よりもその人を知る一番の大事な部分と思います。

その人らしく生きていくために、支援をするケアマネジメントがセンター方式であり、昨日もたくさんのお宝が特養の介護者の皆さんに隠れていました。

認知症の進行から中核症状が現れ、その人を除いた全ての環境をチエックすることでBPSD(行動・心理症状)の原因が理解することもできます。
中核症状の一部は、もとの性格的な部分も加味しBPSDが大きく出てくることもあります。

今がどこにいるのかわからない場所の見当識障害や、早く帰って仕事をしなければいけないという過去の記憶の中で生きている記憶障害もあります。
その様なときに、ゆっくりお茶でも飲みましょうと、なれなれしく知らない人に肩を触られると「なにをするんだ!」と怒りたくなる気持ちも理解できます。

介護者の気持ちになれば、あれほど馴染みの関係ができたのにと、思いますが、その人は今過去の記憶の中で生きているので施設の中に居ることは理解されていないのですね。

その様なことを深くセンター方式で考える事ができます。
それを知ることが出来ると、自ずとその人の気持ちが理解でき穏やかになる言葉かけやサービスが思い浮かびます。

自分の為にも元気なうちにセンター方式を用いて入院時等に何度も同じ事を聞かれなくても良いように整備することも介護者自身のためになります。

また、虐待を行っていると思われる、その人をセンター(中心)において考えてみるには、C−1・2シートを使うと、その人自身の心の中に触れることができます。
外側から見るのと、その人の気持ちに触れてみるのとでは、全く見方が違い、その人に援助するときの心構えや言葉かけが違ってきます。

そのような重要な部分を占めているのもセンター方式の一部なのです。
センター方式は地味ですが、その人を知るための道具として使うことで新たな気づきをもたらしてくれます。

★★★

エーデルワイス応援団テレビ放映から
「なんか出ていたんですか!!」と労務士の職員から仕事の合間に聞かれました。
「なんだかしらないけど、事業所でエーデルワイスだ!エーデルワイスだ!」と、みんなが大声で叫んでいたんですよね。
伝書鳩に出たんですか・・・?
みんなの声が大きな声だったので驚いていたんです。・・・と・・

◇ありがたいことです。開設以来お世話になり何かと催し時にも参加していただきエーデルワイスの応援団になっている事業所です。
これからも互いに幸せになれたらよいです。

★★★
昨日夜は北海道新聞の山本さんに取材に来ていただきました。
記者の方に少しでも認知症を理解していただき、今後の取材時の理解に繋がればと思いました。たくさんたくさん、お話をしました。気づいたら3時間を超えていました。記者の方も、お疲れになったと思います。
 きれいに咲いている花壇の花を折ることや、店からのレジを通さない持ち帰りなど認知所からだと思われる事件が多くなっているからです。
病気がそうさせている事も多くあることなど、記者の方には理解してもらいたかったからです。
どのような記事になるのか楽しみです。

施設長