思い出すことは喜びであります。

ご利用者評価

今日は楽しかったね。」と利〇様は、

その後も寝る前まで楽しそうに歌を口ずさんでいました。

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喜びの時間・至福の時間

 

北見の歴史をまとめた本から『鉄鉱泉』、

北見の銭湯の名前の由来、

子ども3銭、大人6銭の頃の当時のお金の値と現代の金銭感覚。

当時の4条通りは、草が生い茂り山道のようなでこぼこ道路。

聞き手の皆さんは、頷きながら子供の頃の光景を脳裏に描いている。

🐎

話がどんどん進むと

体が前に一歩せり出し、

『しっているのかな?』と脳裏の映像を壊さず、囁くように声をかけると

知っているよ。風呂にも入ったよ』と。

しっかり当時の映像が動いている。

(ゆで卵は、そのまま剥いて食していただきます)

🐓

ゆっくり語ることでおぼろげに映像が動きだし、

『神経と神経を繋ぐシナプスが働いている』と、理解すると

より、

伝わりやすく、ゆっくり、ゆっくり目線を合わせ、

目線は合うが、

ご利用者個人の瞼には、子供の頃の映像が動き出している。

🧠

冷房を入れながらも窓を開け、扇風機をはじに前後にまわし、マスクをつけ

喚起を整え

次は二つ目の活性に入る。

あえて歌詞カードは、渡さず、

情感を込め、

詩を朗読する。

📚

朗読から

メロディーを口ずさむだす人がいる!

やったー

つながった!

しかし、この詩を1回こっきりで終了するのはもったいない。

まだ『なんだっけ?』というおぼろげな表情のご利用者が数名いる。

引き出しにしまったままの記憶が、まだ探しきれいていないのだ。

🍉

もう一度、ゆっくり歌詞を語らせていただく。

目が大きく見開きだした。

メロディーが出て来た。

しかし、認知症の進行状況により更に次の曲に入った頃に思い出される人もいる。

そのような場面では、

再度思い出された歌を、

『皆さんでもう一度、口ずさみましょう』と歌詞と鼻歌の入り交じった音楽が始まる。

👵

なんともすっきりされた表情だ!

嬉しい!うれしい!喜びの感情が手に取るように伝わってくる。

👴

(シンフォニーも紙芝居と20円30円で買える駄菓子屋さん)

🍨

人は、どの曲でヒットされたかにより、

お若い頃の生活が浸みわたってくる。

日常では、把握できなかったその人が好む曲は、

ある人は『埴生の宿』♬であったり、

🌳

元、機関区のD51を運転していたOさんは、

『波浮の港』の朗読に口ずさんでいただいた。

音楽は力がある。

そろそろ、

コロナに振り回されず、

ご利用者の一日に光をあて、

残された一日を心豊かに過ごしていただくこととしよう。