金子みすゞと日本海
海へ
祖父(じい)さまも海へ、
父(とと)さも海へ、
兄(あに)さも海へ。
海のむこうは
良いところだよ、
みんな行ったきり
帰りゃあしない。
おいらも早く
大人になって
やっぱり海へ
ゆくんだよ。
みすゞびより
金子みすゞ(本名テル)は、明治36年大津郡仙崎村(現在の長門市仙崎)に生まれました。成績は優秀、おとなしく、読書が好きでだれにでも優しい人であったといいます。
20歳の頃から4つの雑誌に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾ったみすゞは、『童話』の選者であった西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されるなど、めざましい活躍をみせていきました。
ところが、23歳で結婚後、文学に理解のない夫から詩作を禁じられてしまい、さらには病気、離婚と苦しみが続きました。ついには、前夫から最愛の娘を奪われないために自死の道を選び、26歳という若さでこの世を去ってしまいます。
天才童謡詩人、金子みすゞ。自然の風景をやさしく見つめ、優しさにつらぬかれた彼女の作品の数々は、21世紀を生きる私たちに大切なメッセージを伝え続けています。 (金子みすゞ記念館HPより)
★松下村塾から車で30分くらいの所に位置していました。★
金子みすゞ記念館
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
■休館日 12月29日〜1月1日