知人からのコラムが届きました。《原生花園》

退職してから嘱託職員としてはや3ヶ月が過ぎたKさんからコラムが届きました。

ときどき市内の福祉に関係する友人達との語りの場では心をほっとさせていただける仲間の、お一人です。

 

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原生花園駅

 

 佐呂間湖を封じ込める形で自然に形成された延長20kmの砂州さす全体が原生花園です。

 

 この砂州は森林、草地、砂地からなり、砂丘や湿地などが混在していて、多様な生態系には300種類もの草花があり野鳥の繁殖地となっています。

 

 砂州内をとおる道路はあまりのみごとさから『龍宮街道』と名づけられていますが、今がその最盛期で、ハマナスをはじめ、エゾスカシユリ、ヒオウギアヤメ、オオヤマフスマ、月見草などの原生植物が競って咲いています。

 

 

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▼私たち一行41名は、常呂高校のボランティア(4名)に散策路の案内をお願いしました。

 3班に分かれて1周3キロの園内を1時間でまわります。

 草花の名称、砂丘の立地と植生分布の違い・見分け方。飛来する野鳥の種類や名称をこと細かに説明いただきました。

 

 

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 特に「小清水の原生花園は全長が僅か8㎞で40種類の植生しか有りません。ワッカ原生花園はその何倍も広く植生も多いのに観光地として知られていないのが残念です」「自然を保護するために敷設した筈の散策通路脇に貼った芝生が増殖し、生態系を破壊しています」「そのため、常呂高校の生徒が毎年これら帰化植物の抜き取り作業を行っています」などのお話が印象に残りました。

 

 

 

 

▼この高校生ガイドボランティアは、期間中の祝祭日に駐車場横にあるネイチャーセンターに交替で待機していて、当日は私たちが二回目の案内とのこと、体力も必要そうです。

 

 

 案内のための無料パンフレットを用意し、当日朝に撮影した野草のDVDによる紹介映像、当日の生態系の事前調査など大変な作業を楽しそうに行っている彼らに脱帽です。

 

 

▼6月に四国を旅行したとき、栗林公園と坂本竜馬の生家でお願いしたボランティアガイドさんに、懇切丁寧な案内をいただきました。どちらも、更なる発展が期待される活動です。

 

(一部HP用に修正)

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