2022年8月5日介護新聞 

中空知・地域で認知症を支える会の依頼により

「希望をかなえるカード」ヘルプカードを

7月、オンラインによるケアスタッフ研修会を、

いつもながらの事業所2Fから発信させていただいた。

(2021年度厚生労働省老人保健事業)

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「希望をかなえるカード(ヘルプカード)」は、

認知症と診断された人のみの対象ではなく、

『もう、年かな?忘れる事がおおくなったなー』等、

なんか変だ!と診断を受ける前からの人等を含めた早期からの使用が

認知症と診断された場面でも、使用が継続できるものとなる。

 

高齢者が多くなり、

2025年には高齢者の5人に1人は認知症と言われる超高齢社会における視点からでもある。

 

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いまや、

認知症と診断された人を相手にしない世の中は、

立ち行かなくなると自分は思う。

 

そのような状況を一早く察知し取り組んだ銀行が

北洋銀行である。

すでに全店で取り扱いが行われ、

今回の依頼先である疾患センター大辻さんが

研修終了後、早速地元の北洋銀行へ行き話を聞かせていただけたという。

「青山さんの言う通りでした。しっかり話していただけました」と

力の入ったメールをいただけた。^^

 

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自分は、認知症の人にとっては、

ことばは短く、明確に伝わることを目的に「希望のカード」と伝えている。

80代・90代の認知症を患う人々も

新しい取り組みは新鮮に映るのか、

目をキラキラさせて聞いていただける。

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北海道新聞取材にも、しっかり現場で応えていただけた。

『こんなに素晴らしものはない』と。

いつもは物静かな方であるが、

賞賛する力も、この世を生きる常識的な力に、

自分は、この発言の方に興味が強く湧いた。

 

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つまり、日常の生活の繰り返しに、

良き刺激が入ったのだろう。

メニューの選択も、

能動的に集中し5分かけて選び出したのが、たぬきうどんである。

(もう少し立派なメニューが良かったか?と^^)

◆選択は、たぬきうどんと、たぬきそばである。

要介護4利子さんが2つから1つ選ぶことができた。

この考える最中は、短期記憶はしっかりつながっていたのだ。

「いつもの食事時間よりも早く終了することができた」と現場は、

やや興奮気味であったが、

利子さんは、最後まで何をたべているのかを記憶していたのだと考える。

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希望のカードは、

なかなか、自由になりづらい今の環境にとっては

グループホームや施設にいる人々にとっても幸な贈り物のようにもおもえてくる。

あくまでも、本人が納得するのが一番であり

希望のカード使用が困難となった場面で、

自らGPSを持ちたいというのが、

認知症の進行から行方不明になる場面回避の目標の一つでもあり、

早期からの利用が望ましい理由でもある。

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在宅で

老老介護の人も、

認認介護最中の人も、

コロナ禍ではあるが、

早朝の散歩や買い物にも、

希望のカードを身に付け

出会った人から

少しの幸せをいただき、

人生を謳歌していただきたいと真から思う。