食からの学び
この食事が最期の一食となっても後悔をしないように・・と。
開設以来からの継続の言葉である。
色彩、
味、
約20年近い繰り返しの中では
希望するメニューも随分と様変わりしているが、
これからの20年後には
ぼたもちのイメージも変わり
母親のイメージからデパートのイメージになり
おしゃれな
おやつになって登場するかも。
ご利用者の食への向かい方の拝見からでも
お一人様の心のあり様が問われ
意欲のある方
悲しい方
心に重荷を持っている方、
家族の便りから食が進む方等、
旬な心を教えていただける。
随分とシンフォニー設立時は注文が多かったが
これも
食だけではなく
ご自身の心の整理によるものもあり
その心のあり様は、
食へと転じる場合もある。
若い栄養士さんは、泣き所となる場合もあるだろう。
そのお一人ずつの心理を知ると
そうか・・・
そうだったのかと、
納得し
ますます、
お好きな物で栄養価が安定できるものと
プロ目線から考える事ができるだろう。
ケアは、いつも慣れる事のない新鮮な支援を必要としている。
終末期の方からのお言葉をいただいた。
グループホーム報告より
昼にお粥少量・水分150飲めました。
夕食は、味付き粥少量、水分150飲み嚥下も安定していました。
注:粥は指示により無理せず、しかし飽きの来ない梅や、しそみそも。
「おいしいね。美味しい。いつも来てくれてありがとう。」と
小声でかすれた声で喜んでくれました。
Drより
いつ変化が起きてもおかしくない状況です・・・と。
私たちがお届けできるのは、
支援と心であるが、
ご利用者が最も喜んでいただけるのは、
その人を思う心である。
誰もが、
ろうそくの灯が消えようとしているときには、
自分だったら
何を望むだろう・・と考えてみると
自ずと答えは出てくるものである。
心に寄り添うことは
その人の人生を知ることでもあり
そこから
ことばに出せない慈しむエネルギーが伝わるのだとも思えてくる。
その繰り返しから
いつしか自然と身に付いて普通の働きとなることを実証している人が多い。
感謝!