知識は机上で真の学びは現場だ!

午後2時過ぎ

デイサービスへおじゃまをすると、

今日のおやつは何をつくるのだろう」と、

ご利用者は、パズルに集中しながらもおやつのメニューを考えていたよう。

 

 

 

 

台所には、蒸し器と小麦粉と煮豆が用意され、

そのまま、告げるとAさん「蒸しパンだー」と、第一声!

『ありがたいねー』、『楽しみだねー』と、想像力全開。

 

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人数の少ない認知症デイサービス(5~6名)だと、

とても落ち着いているが7名~12名になると不穏な要素が多く表出する。

経営的には難しいが小さな固まりが、

認知症後期で順調に認知症が進行された方々には心地よく、機能も働きやすいのだろう。

 

 

 

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嗅覚も、調理の音も聴覚に敏感に反応し記憶を再生する大事な要素となっている。

過去には、認知症になると思い出すことは困難と言われていたが、

認知症のなかには、遅くまで記憶が残る病気もある。

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昨日は、認知症グループホームスタッフの看護・介護に1対1で短時間、脳地図を使い

勉強会を実施した。

多くの人よりも、1対1の目の前のスタッフの学びの加減をみながらの変化球の指導は、

疲れたが学びはスタッフ自身を守り、利用者相手をも守るものとなるのだ。

そろそろ、全体研修も視野に入れている。

 

 

食欲は、意欲につながり加齢とともに失うものが多い中で

残された楽しみの一つともなる。

ワクワクする幼子の気持ちに戻ることができる瞬間でもあり、

支援を必要とする高齢者等の一人住まいの家庭では、

ヘルパーさんに来ていただき

調理をしていただくのも、

機能の回復となる改善資源が詰まっているのだ。

 

 

 

 

『手間がかかっても、この大事な時間が必要なのだ』と

しみじみ環境の大切さを認知症高齢者から教えていただいた。

知識は机上で真の学びは現場だ!

 

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