あたりの景色は、

ほんのりと色づき始め

木蓮は、清楚な中に存在感があり、

 

春を告げる桜は、

負けじと、

木々を日増しに桃色に染め

 

福寿草はより一層、

花びらを大きくし

もう、子孫を残さんばかりに忙しく

春爛漫の季節を奏で始めた。

 

親もとを離れ

入社や、

入学をされたばかりの人等は、

少し疲れたように肩をおとして歩かれている。

 

まだまだ、

人生は長い

焦らず

自分から発した目標のサブゴールを目指し

日々、反省せずとも前に進み

笑顔を絶やさず

その場に自分という

小さな花を咲かそう。

 

 

人生を達観された高齢者は、

嫁いだときから北海道の開拓を引き継いだように田畑を耕し続け、

老いてからは、

人生の最後の暮らしは、

ご自分で選択され、

 

今、看取り期となり

『何も食べたくないよ』、

『なぜ、水がこんなにおいしんだろう・・』と。

 

人生を集約されたような言葉に、

 

自分に素直に生きること

一日を大事にすること

人生を最後まで謳歌することと、

 

律した精神を持ち合わせているご利用者から

生きることへの重みと教えをいただいた。