クリスティーン・ブライデンさん
クリスティーン・ブライデンさんが来日される。
2003年、
『認知症になると何もわからなくなる』と、思われていた時代に、
ブライデンさんの内側からの発信は、
多くの人等に衝撃を与えた。
(有料:散歩より)
老人保健施設においても、介護支援は手さぐりであったが、
玉ねぎや、じゃがいもなど、皮むきなどお願いすると我先にと楽しく
向かう姿に何もできない人ではなく、
その人にとって
今まで生きて来た役割がもう一度回顧でき、
意欲から行動へと変化していく姿に驚くこともあったが、
クリスティーン・ブライデンさんの発信は、とても心強い現場への味方となった。
認知症当事者を外さず、勝手に決めないことと強く訴えている。
また、認知症になる前に自身の最終をどのよう迎えたいのか
治る病気でないのなら
どのような形式を望むのか、
認知症の発症率は80代後半で男性35%
女性44%と高くなり、
90代後半になると男性51%女性84%とある。
災害や事故など、
急激に襲い来る生死の場面でも自筆で書かれることで
方向性をある程度、示唆することができる。
医師や家族へ考えを伝えておくことも大事なことだと思う。
(やっとグループホームの順番が来ました。
好きなアートに取り組んでいます。)
🌷
また、
『覚えていますか』という言葉もパニックにさせ、
久しぶりに親子の体面をする場面では、
何気なく「わたしわかるかい。」と聞くのも
病気の人にとっては「わからん」ということばが辛く申し訳ないと思う感情が高まる。
そのような場では、
先に名乗ることが認知症の人に対する敬意でもある。
知らぬ行動の中に、大変失礼な場面が多くあることを
久しぶりに『認知症とともに生きる私』から再度学んだ。
大月書店 『認知症とともに生きる私』
馬籠久子「訳」