命を守るために誰もができる、やさしい日本
先日、素敵な北見警察署 婦人警官の方が、
外国人労働者に会いに来られ
『困ったことがあったら自分等がすぐ傍に居ることを覚えてほしいんです。』と
お越し頂きました。
『素敵な仕事ですね。』と話すと
『自分もこのような仕事があることを知りませんでした』と。
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慣れない異国の言葉は不安も多く、
『早速、希望をかなえるカードに名前・勤務先・希望する内容を書きましょう』と
希望をかなえるカードの紹介です。(管理者と共に作成中です)
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日本語の学びにもなり、
カードを持って堂々とスーパーや洋服を(見にいくときにも)使用できます。
生活を営む上で必要に迫られ若年認知症の人等が書いた希望をかなえるカードは、
やはり、
言葉が通じず、環境に慣れない外国人労働者にとっても強い味方となります。
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また、昨日のNHK認知症の行方不明者18000人からも、
『なぜ、いなくなるんだろう』と不思議に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、
これは、多くの健康な人でも体験している場面があります。
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それは、疲れてウトウト寝てしまい起きた時が
「あれ、今は何時なのだろう?朝の6時30分なのか?夜の6時30分なのか」と、
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また、出張の多い方は、
目が覚めた時に「ここはどこにいるのだろう。自宅か。どこか?」と。
しかし、健康な人は『あっそうだ自分は今、仙台なのだ』と、思い出すことができますが、
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認知症を患うと、「まちがえた!自分はとんでもないところに来てしまった」と。
混乱してしまい、右往左往しどんどん先が見えない方向へいくことがあります。
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【SOSネットワークの大切さ】
どういうわけか、認知症を患う人は全員ではないですが、
小さな川(土手の水路数センチ)で亡くなる方が多いのです。
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そこで以前、
『行方不明から安全に戻れることを願う会』の方から
ドコモさんに水中でも発信するGPSを作成していただいた経緯があります。
今は、随分とバージョンアップしあらゆる場面で使用されているようです。
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歩き疲れた足は、もう自由にはならず水の中から出ることもできなくなることや、
筋緊張が強くなる認知症の病気の人は、転んだ自分の腕も足も自由にならず
倒れたままで幾日も過ごすことが多いのです。
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やがて命の日が消えようとする手前で、
誰かが声をかけていただいたら、命は救われるのです。
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『何と声をかけたら良いのかわからない』という方が多いですが、
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「すいません。今、大事な人を探しているんですが、〇〇さんではないでしょうか」と。
間違っていても、大事な人という言葉の響きで尊厳が守られます。
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また、希望をかなえるカードに、
過去に当事者がエネルギーを費やした職業を書くのも
声をかけていただいた人と会話が生まれます。
元の職業は教員でした。
大工でたくさん家を建てました。
習字・日本舞踊・ダンスを教えていました。
元の職業は農業経営者でした。と。
ご自身が誇れる仕事を〝希望をお聞きし”書かせていただくのです。
町内の活躍の場へもつながります。
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介護支援専門員や銀行員、役所の人が持つカードのようなケースや形。
名刺代わりのカードは多くの元気な人等も持ちたくなるでしょう。
ご自身で自由に作成しても良いのです。
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命を守る為にも、
この世に誕生し、頑張った一人の人生の最期が
悲しい最後とならないように優しく正面からそっと何気なく声をかけさせていただきましょう。
自由に歩くことができる環境つくりから自身の命を守ることができるのです。
やさしい日本
やさしい暮らし
やさしい人々の住む町は誰もがつくることができるのです。
🌷🌷希望をかなえるカード捜索模擬訓練参加者(留辺蘂高校生・一般)からのことば🌷🌷
・言いづらい人も居ると思うから、ヘルプカードがあったら言わずに伝えられるし、
家などわからない人がいたら警察の方や、地域の方にカードを渡したりしたら便利だし必要だなと思った。
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・今日、初めて知りましたが、とても良いカードだと思います。
これから、たくさん広がっていくと良いと思いました。