「大学」を素読する 2.
何度も何度も読むほどに、日常の生活の中にふと浮かんでくるフレーズ。
昔からの良きものには、言葉でいいあらわすことの出来ない先人のエキスがたっぷりと含まれ伝わってくる。
「大学」を素読する 2.
物(もの)に本末(ほんまつ)有り。 事(こと)に終始(しゅうし)有り。先後(せんご)する所(ところ)を知れば、則(すなわ)ち道に近し。
古(いにしえ)の明徳(めいとく)を天下(てんか)に明(あき)らかにせんと欲(ほっ)する者は、先ず其(そ)の国を治(おさ)む。其(そ)の国を治めんと欲する者は先ず其の家を齊(ととの)う。
其の家を齊(ととの)えんと欲する者は、先ず其の身を修(おさ)む。其の身を修めんと欲する者は、先ず其の心を正しうす。
其の心を正しうせんと欲する者は、先ず其の意(こころばせ)を誠(まこと)にす。其の意(こころばせ)を誠にせんと欲する者は、先ず其の智を致す。知を致すは、物を格(ただ)すに在り。
昔、明徳を天下に明らかにして平安を来たそうと思う王者は、必ず自分の国を良く治めた。
自分の国をよく治めようとして、先ず自分の家をよく調和させた。
自分の家をよく調和させようとして、まず自分の身の修養に努めた。そして身を修めるに当たっては、まず自分の心を正そうとした。
自分の心を正そうとして自分の意識や感情を正常にしようとした。その意識や感情を正常にしょうとして先ず生まれながら与えられている知恵を極めようとした。
そして知恵を極めるというのは、即ち自己を正して本来にかえることである。