「大学」14.と大学の教え
小人(しょうじん)間居して不善をおおいて其の善を著(あらわ)す。人の己を視ること、其の肺肝(はいかん)を見るが如く然り。則(すなわ)ち何の益かあらん。此を中(うち)に誠あれば外に形(あら)わると謂(い)う。故に君子は必ず其の獨(ひとり)をつつしむなり。
つまらない人間は暇があると善くないことを考えて、何をしでかすかわからない。
それでも立派な人物に出会うと良心が目覚めて、自分が嫌になって自分の悪い所を隠して善いところを表そうとする。
然し他人がそれを見すかすことは、現代の超音波によって肺臓肝臓を見通すようなものである。
何の役にも立たないものであろう。これを中に誠があれば自然に外にあらわれ出るものだという。
偽もまた同じである。故に君子は必ず独りを慎むわけである。
「大学」を素読するより引用 致知出版
著者 伊與田 覺
「大学」は、まだページ数半分にも満たないが、ここまでで感じさせていただけたことは人間としての基本を教えていただけていると考える。
自由な世の中や環境に於いて律する事の大事さを今一度知らせていただける思いである。
昨日、若い2番地リーダーと共に山本五十六記念館に行かせていただく機会をいただいた。
現地での真実を知る大事さを身にしみて感じさせていただいた。
終戦記念日も過ぎたばかりであるが、連日の戦争の体験話や映画を多く目の当たりにすることができ、
亡くなった父の戦争の話を「もっと聞かせてもらえばよかった」、
「いや聞かなくてよかった」という思い。
また亡き祖母がどのような気持ちで父を送り出したのだろうと祖母の気持ちまでもが交錯してくる。
今までは、何とも感じなかった「岸壁の母」の詞のひとつ、一つが心に浸みてくる。
このように戦争体験をもつ父親の二世としての考えを後世に残す事が大事なのか、
年月が経過し風化されないようにと思うのは父がどこかで語りかけているのかもしれない。