★職員からの発信 〔BPSD(認知症の行動・心理症状)から、その 人の歴史を知る大切さ 〕

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写真は、ドライブ風景〔春を探しに行こうパート2)

「施設長からの学びを経て」

その人の過去を知らずして介護することは「受診せずに、勝手な判断で服薬する事と同等の恐ろしさ」との指導から

 その方の背景を知らずして、自分はいつの間にか今までの経験や知識、そして自分の持っている感性だけでその方を捉えてしまっていることに気付かされました。恐ろしい事に、それが周辺症状へと繋がり本人様の意図しない生活スタイルになり個別サービスを提供しているつもりが、実は全体サービスになっていると強く感じました。

 きちんとした情報を基にサービスを提供していくためには、ご家族様からの生の声を聞くことがいかに大切であるかを身をもって理解し納得しました。

一例として、その方の性格・昔の職業、その時の立場・兄弟関係・生活のスタイル(睡眠時間・昼寝の有無・好きな番組・得意な事etc)などをスタッフ一人ひとりが把握し、その方になじんだ介護をしていくことで、以前とは比べ物にならないくらいのイキイキした表情とポジティブな行動を見ることが出来ました。

 その方の過去を知らずして介護をすることは、「受診せずに服薬するのと同じ」リスクがあるんだと強く実感した瞬間でした。

デイサービス 熊谷