宅急便の速さは記憶の連携へと
被災地への宅急便の速さは、
ホームの人々の記憶にわずかながら残ることができ、
「私もつつんだったかい。いやー私は知らんかったね」という言葉に
「あんた一生懸命、つつんでたしょー」と、
互いの会話から記憶をたどることができました。
被災地の喜んでいただいた様子を伝えると、
「あらーそうかい、よかったー。本当にかわいそうにねー」
「それなら、戦争よりもひどいね」と、
目頭をおさえながらも、
共に悲しむ姿から、
話題は懐かしい昔の話題に盛り上がっていました。
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心の痛さを優しさに変えてきた人々の心根を垣間見ることができ、
痛さは人としての価値観を高める働きとなることを認知症の人から学ばせていただきました。