大往生
開設時より入所されていた入所者様が、大勢のお子さん達に看取られ息を引き取りました。
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昨年より入退院を繰り返し何度も家族様に、最後の時を想定したお話を伝えさせていただいておりましたが、先生からの看取りの時期に入ったと伝えられてから5日目でありました。
徐々に変化してきた状態から長男さんへ連絡し最後の息子さんがいらっしゃるのを待ちわびていたかのように皆さんが到着後1時間ほどで息を引き取りました。
最後は、子供さん達から「ありがとう!」と声をかけていただき、大好きなメロン汁を口元の乾きを潤そうと家族様に舌に乗せるように1滴2滴と落としていただくと「ごっくん」と、ゆっくり飲んでいただくことができました。
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最後の家族様からのお世話を受け、嫌いな点滴も受けることなく眠るように静かにゆっくりとお亡くなりになりました。
面倒見が良く、親を亡くした子供を弟子として引き取り我が子のように分け隔てなく育てた事や、町内の行事の顔役として何かと努力をされた利用者様の最後は、家族様と共に最後まで見守っていたスタッフ達に囲まれ優しさに包まれた時間の中での最後を迎えることができました。
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まさに、今までの人生の結果をいただいたような思いがしました。
この世でご縁をいただいたことに心から感謝申しあげます。
ありがとうございました。