★嚥下困難な方でも、心が元気になると食事量が進みます。
認知症が進行してくると嚥下状態が悪くなる場合が
あります。
しかし、嚥下の悪い方でも心が元気になると蒸せも
少なく食事が摂取しやすい状態になります。
利用者様の人生で光り輝いていた時代に焦点を
合わせると、会話がどんどん出てきます。
会話は、舌の使い方も良くなり知らないうちに
嚥下訓練になっているのですね。
皆さんと同じメニューで食欲が無い時は、
その方の好物を調理いたしますが、大方の利用者
様は、かぼちゃ・じゃがいも・さつまいも・豆類が
大好物です。
重度の利用者様Aさんは栄養補助食品を摂取すると
下痢をしてしまうため、カロリーや栄養価を上げる為
練乳や蜂蜜等を使用し少しでも多く召し上がって
いただくよう支援しております。
エーデルワイスでは、食事前のアイスマッサージや
一般の皆さんには嚥下体操後に更に「ご飯の歌」を
歌い舌の体操を行っております。
中には黙って隣の人の顔を見て笑っている方もおりますが、
共にほどよい空間が醸し出されております。
しかし、ほとんどの皆さんは競い合うように
大きな声で♪ごはんだーごはんだー♪と、
楽しくテンポ良く歌い上げ最後に「いただきまーす!」と、
食事に入ります。
人生を懸命に生き、たくさんの喪失感を味わった
利用者様にとって食事は最後の砦であります。
私達介護者は、今の食事がこの人生で最後と
なっても後悔のしない食事を提供しようと思います。
エーデルワイス 総施設長