★生命力から日々学びをいただく。

98才なるKさんは、2回目の脳梗塞を患い「血管の詰まりを自分の力で吹き飛ばした。不思議だ!」と、診察に当たった救急病院の先生の第一声である。

入院中、「経口摂取は困難か、」と心配されたが嚥下状態も日毎に良くなり、Kさんのめざましい回復力に、「何かがある!不思議だ!」と、退院時のカンファレンス時にも若い先生は医学では解明できない何かを感じ取られた様子であった。

1ヶ月を待たずにエーデルワイスへの再入居後となったが、嚥下も良く食欲もあり白髪だった髪が最近は黒くなってきている状況である。また、以前のように就寝中に「天皇陛下万歳とー」と、普通の声で自然体の発語が見られている。

以前、勤務していた職場でも認知症状がない時には不整脈があり長い距離の歩行は不可能だった利用者様が、認知症状が進行すると自宅から数キロメートルも歩いて徘徊があったという事が現実にあったが、まさに「摩訶不思議」な世界である。

また、認知症が進行すると短期記憶は忘れても五感は著しく研ぎ澄まされることがある。私達が忘れてしまった感覚を瞬時に読み取り、その時の気持ちを素直に表情に表していただけるのである。

認知症によって機能を失う事も事実であるが、その失った能力を補完する働きもあることを知る思いがした。
夕食の酢の物も大好物で食事介助の職員に、つぶらなひとみで集中的にお代わりを訴え、熱烈なアプローチに答えた職員は素早くお代わりを用意していた。
エーデルワイス 総施設長