祖母の枕元から見える位置に吊るされていた草色の水筒
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終戦記念日
子供の頃、家には日に焼けた草色の水筒がありました。
薄くそれほど大きくはなく、水筒の周りを十字テープの様に
囲み肩からぶら下げるようになっていました。
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その水筒は幼い頃から仏壇横の祖母の物入れに吊るされており、
祖母が床に就くと目に触れる位置でもありました。
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戦争へ送り出したときの祖母
戦争で我が子が戦っていたときの祖母
戦争から我が子が帰ってきたときの祖母
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片付けられなかった
あの頃の水筒には
言葉にできない多くの想いが詰まっていたのでしょう。
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亡き父は多くは語らず
いや、語れず、
祖母から、もっと戦争の事を聴いておけばよかったと
祖母が亡くなった中学1年当時の自分に戻り終戦日の今から回想します。
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今日は、シンフォニーの見学日です。
せめてご苦労された皆様には
ゆっくり穏やかに過ごしていただきたいものです。