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無償の愛

亡き祖母が亡くなって今年が50回忌となる。

この50回忌と知ったのも、

昨年ふとした母親との会話から思い起こされたものである。

祖母とは、いつも一緒にお寺や祖母の知人のところ、

姉妹のところへと

腰ぎんちゃくのようにまとまりついていた覚えがある。

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保育園の4~5歳児の頃の自分は、

感受性が強いが、

行動的ではなく、

ひっこみじあんの子供であったが

担任の先生にいつも叱られている自分の姿と

園へ通う道々、

姉に手を引かれ

泣きながら歩いている自分の足元の

幻影が今でも浮かんでくる。

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小学生になり

学級会の節分時に

友人のお父さんが節分の豆まきに楽しく笑顔で

自分の子供も参加するが

わけ隔てなく心から接していただける姿に

『このような大人もいるんだ。自分も大人になったらこのような大人になりたい』と

抱いた感情が

その後の

PTAの仕事に繋がったり

『お話のろうそくの会」という

幼稚園・小学校の国語の時間や放課後、

特別養護老人ホーム等へボランティアでお話を届ける集まりであったが、

純粋なキリスト教の信者であったK会長の仲間に入れていただき

子供に対する勉強や

読み聞かせや語りの大切さを学ぶきっかけの一つともなった。

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K会長は、その後建築まもないシンフォニーで

母のように経営を案じていただく等

最期は

家族に看取られ

お別れ会では号泣する自分がおり、

縁の深さを感じさせていただいた。

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人生において

様々な人々との出会いは学びであり

『なぜ、人は死ぬのに生まれてきたのだろう』と

真剣に考えていた幼い自分もおり

大人にとっては扱いづらい子供であったのだろうと客観的に思えてくる。

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しかしながら

どのようなときでも

無償の愛で支えてくれたのは両親はもちろんであるが

自分にとっては今でも祖母と思えてくる。

今、60を過ぎた自分から

『亡き祖母の50回忌を家族で楽しもう』と、

お寺でのご供養後は、

兄姉と母親等と共に

数日の旅行に行かせていただけることにも感謝であるが、

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そうか、

『縁のあったご利用者が幸せになる努力を怠るな』と

文章ならぬ文章から、

話が一つに結びつくチャンスをいただけた祖母に今一度、感謝を伝えたい。

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