身内の集まり(50回忌)から
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訃報の身内の集まりと、
50回忌法要の集まりの意味は同じようだが
会話する内容がまったく違う。
お坊さんからも、
『良く気がつきましたね。
50回忌をしていただけるおばあちゃんもさぞや驚いていることでしょう。
50回忌は珍しく、
孝行の中でも
一番の上品(じょうぼん)ですよ」と。
仏教用語の
上品(じょうぼん)中品(ちゅうぼん)下品(げぼん)について説明をしていただいた。
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法要終了後、
身内の会話では、近況報告に始まり、
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全便が欠航となっている羽田では
『女満別線にランプがついたんだよ!すごい!』と
興奮した面持ちで話す甥子の姿に
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ご先祖様でなくても
身内である自分等も心あたたまる時間となり、
92才の母親の『次は父さんの法事だよ。2年後だよ」という言葉に、
無条件で
反射するように、
笑顔で頷いていた自分等がいた。
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ご先祖様をだしに使いながらも、
ふれあう時間は、
周波数の共通の糸が引き合うように心地良い時間となった。