乾いた心

老いて

自分が為すべきことが思うように事が運ばず、

探し物をするように

居場所を転々と変えることもあるが、

本当の理由は、

居場所ではなく

家族との結びつきを求めているように見受けられる場面が多々ある。

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どのような立派な高級ホテルの宿泊も

一流の豪華な食事も満足いただけないのは、

・・・

それは

老いという自分を認めていないことや

昔ながらの家族という団結を今一度構築したいという

強い願望から来ているのか・・と自分は思う。

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☆☆

年老いて求める豪華な食事とは、

家族団らんで共にする納豆のひとつが

最高のご馳走であったりするが、

それを素直な気持ちで受け取ることができないのが

老いである。

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『あのね。お金ではないんだよ。豪華なものはいらないよ。

心が欲しいんだよ』と

めんこい嫁ちゃんに数年前に言葉を届けたら

母の日には、

優しいピンクのカーネーションと

手づくりのニンニクが効いた

世界一の“からあげ”まで、

笑顔と一緒に孫等と届いたり、

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一足早い父の日には、

心がびっしり詰まった手づくりのパンと、

メッセージと共に

栄養ドリンクを3本届けていただいた。

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心とは、

ほんの少しの栄養をいただけると、

乾いた心に水が染み込むようにグングン吸収し、

コロコロと大きくなって幸せになるから不思議であり

★★

『訴えの多い親だなー』と思うときには、

自分が出来る範囲で

仲の良い子供等の

家族一同の晩餐は

親は、言葉では上手く言えなくても、

本当は、

喜びの涙を流さんばかりに嬉しさが充満していると思えてくる。

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★★★

老いは、老いたものしかわからない。

親はいつまでも生きてはいないのである。

親孝行は自分の為と思うと垣根がなくなるだろう。