たかさん97才天寿を全う!
たかさん・・・
常に「ありがたい!ありがたい」と目を合わせると合掌していた、たかさん。
ターミナルとDrから宣告され、廃用性を防ぐためにも家族と職員らと最後まで普通の生活をしていただこうと、
食事の時は皆さんと体調に合わせ笑顔で食事をゆっくり召されていました。
最後の数日間だけは、寝たきり状態になりましたが、
それでも、耳元で好きなヤーレン・ソーランと唄うと、
目は開かずとも手をかざして踊るまねをし「アッハッハー」と声にならない小さな声で笑っていました。
「何か食べたい物はないかい」と伺うと、
顔をしかめ、「いらんいらん」と口に手を当てていましたが、
寿命を全うするということは、このようなことなのかと、
数例のターミナルからこの度も学ばせていただきました。
昨日遅く失礼だったのですが、たかさんの所へ行かなければとの思いからお邪魔させていただきましたが、
息子さんの顔に出合うと何だか他人とは思えず肉親に近い感情を抱いたのはたかさんとのご縁だったのでしょう。
開設からの関わりの中では、転んで青あざをつくった時の関わりや、
病院へ搬送しレントゲン台に何とかお乗せしても、たかさんは強く嫌だと主張する意志をしっかりもつなど、
このたびも最後の時をリーダーを含め何度も話し合ううちに、
私達はたかさんを通して肉親以上の関係を保つことができたのだと感謝であります。
一つの難から家族との関係が深まること、
真剣に向き合うことの大切さをたくさん教えていただきました。
たかさん、エーデルワイスに来ていただいてありがとうございました。
たくさんの笑いとたくさんの「心」をたかさんからいただきました。
いつか、一緒になりましたときには、またヤーレン・ソーランを唄いましょうね。
合掌