グループホームの重度化に伴う医療の現状
心身が重度になったグループホームのご利用者にとって、
往診していただける医師が存在することは、入居者、スタッフにとっても心強い存在である。
現病から新たなDr捜しとなるが、
ホームを担当していただける医師が手紙を添えて専門病院へ紹介していただける事に感謝である。
病気が発見されても、若者が行っても大変な検査を認知症を患う人達が受けることは七転八倒の苦しみとなり、
認知症状が悪化する場合がある。
可能であれば、認知症状を持つ人々への新たな検査スタイルが構築できないものかと、
検査途中で中止となった娘さんの落胆した姿から昨日も思わせていただいた。
また、インシュリンや経管からの栄養はホームスタッフではできず、
外部の訪問看護も安定時には利用する事はできない。
グループホームにおいて訪問看護のサービス利用は重篤な状況1ヶ月2週間以内と決められており、
それ以外の安定時(インシュリン・経管栄養)の導入はグループホームの負担となる。
グループホームも重度化となり医療が優先する人々が多くなる中、
医療の導入に制限があることは誠に残念である。
以前、緊急で入院したKさんも病院では針を抜く、
大声を出す等、拒否が強く全く点滴もできない状態であったが、
ホーム内に訪問看護の導入により見慣れた部屋で、
いつものように自分らしい寝姿で点滴を受けながら、
看護師さんから優しい言葉をかけていただいているKさんは、病院の時とは全く別人のようであった。