上手く伝えられなくなった認知症の人へこそ丁寧な対人援助技術が大事であ る。
認知症の人とのかかわり支援の中には、
かかわる介護者の統制された安定した心と、
対人援助の技術が作用したときに心地良い働きとなって認知症の人を安定へと導くことができる。
スーパービジョンの面接展開時に用いられる援助者の基本的かかわり技法は、
自分自身を上手く伝えられない認知症の人の内的な感情を少ない言葉の中で確認することや、
意欲の回復、
何よりも心の安定へと導くことができ、
自分の話が伝わっているのだな・・と、感じていただける感情へと移行する。
安定した内的感情から、いつにない次の言葉を導く原動力となって発語の多さへと広がることができ、
援助する側も、される側も、互いの心地よさが伝わっていく。
学びは、精一杯生きてきたその人を尊厳ある人生への豊かさへと結ぶことができる。