家族様の情報は、認知症になったその人へ人生の彩りとなって展開できます 。
写真は常呂町の二宮金治郎と、昔の草履。
《認知症の人のためのケアマネジメント センター方式》
ご家族とのカンファレンスから改めて聴くことの大切さを知る。
また、高齢者が過ごされてきた利用者様の生活の中での暮らしぶりを知ろうとする若者が、どれくらいいるであろうか・・
専門学校でも学ぶことのない暮らしの技術であるが、この暮らしぶりの中にたくさんの思い出が詰まっているのである。
★利用者様が自宅で最後まで残っていた力は、何だったのか・・・
几帳面なご主人が、忘れていく妻に「しっかりしてくれよ!おいおい!」という心の叫びが本人の最後まで残った力となった「こめとぎ」であった。
★「こめとぎ」の情報から
・台所との関係
・買い物のとの関係
・自家用の畑の関係
・家族との日々の生活のくらしぶり(運動会・正月・誕生日など特別な日含む)
・ご本人と結婚する前の家族の関係など、たくさんの情報源と結びついてくる。
★ 今の時代、米をしっかりとぐことができない私達であるが、ご利用者は腰を入れてしっかり「ぐいぐい」と、といでいく。
体に残った水の冷たさが頃合い加減を決めていく。
長年、家族のためにと培った動作が、今でも肌で感じる力となって残っている。
★ スタッフから「日頃の暮らしの中で私達の方が、たくさんの心の癒しをいただいているのですよ・・・」と家族様に伝えると「家族が一番でしたから、今はエーデルワイスの皆さんが家族と思っているのだと思う。・・」と、お言葉をいただいたが同時に、忘れることから疎遠になりつつある利用者様と家族様との深い絆を、もっとしっかり強固のものにしていこうという勇気をいただいた。
★ 本人の言葉、家族の言葉を根拠として分析していく手法は、まさに尊厳の極みである。
この道具をしっかり磨き利用者様の人生の質向上に役立てたい。