♪いい風呂ですよ・・・いかがですか・・
その人を思う気持ちとチームワーク
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Mさんの表情が柔らかくなっているが、入浴を頑固に拒否をする。
本場のお笑いに負けじと、お笑いを導入し”じゃんけんぽん”遊びを取り入れたお笑いを提供する。
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気分を乗せ次はKスタッフにバトンである。
午前中から、午後の入浴のために気分を下げないようにと費やした時間は5時間である。
非効率であるが、Mさんの気分をより良い状態で入浴しようと思えばそれだけの時間がかかる。
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ときどき、襲ってくる幻聴と戦いながらの介護の中で「いまだ!誘導」と言う場面でMさんは急にうなずき目線の会わないところに視点をあて、会話をしている。
まるで、宇宙人からの指令のように合図を送りあっている。
頭の中から声が聞こえているようである・・・・Mさんは母親を早期に亡くした幼い時の思いに時々陥る事がある。今までの人生の総決算をするようにMさんを襲う!
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どうか、幻聴のお兄さん!おねがいします。・・・
そこのお姉さんの言う風呂に入りなさいと・・・せめて、一言おっしゃっていただきましたら・・
やさしくMさんに言葉をかけるが、「あんた・・はいりなさい!笑顔・・・そんなに良い風呂なら、あんた入ればいいしょ・・笑顔・・」・・うーん!妙に納得する。その通りである。
打ち砕かれたエーデルワイス手芸の達人Kスタッフは、首をうなだれている。
2時間が過ぎた5時過ぎ、やっと気持ちよく入っていただけた。・・
そこにはKスタッフの最大級の笑顔があった。
みんなで、おもわずそっと拍手をする!
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何枚も重ね着をしていたMさんは、北見名産のタマネギの皮を何枚もはがされたように細身になり、体が軽くなったようにふわふわと歩いている。
Mさんは、たっぷりと夕食を召し上がり、ぐっすり満足に休まれた。
Mさんに気づかせないチームワークが大切であるが・・・
昨日は、Mさんのお心使いのような気もする・・・Mさんありがとう・・・
介護は、いくらプロでも利用者様ひとり一人皆違う
答えがあってないようなものである。
今日は、お笑いを提供し心から笑っていただこう