被災地の認知症の人への支援

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北海道の認知症グループホーム協会を通じ、

札幌 館石氏から永田 久美子先生の

「避難所で暮らす認知症の人を支えるためのちょっとした工夫のポイント」が紹介されました。

 

 

 

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認知症サポーターの方も避難場所にいるかもしれませんね。

ご紹介をさせていただきます。

http://itsu-doko.net/support_refugees/index.html

 

 

 

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避難所でがんばっている認知症の人・

家族等への支援ガイド  1.

1.ざわめき・雑音のストレスから守る工夫を

■人の動きや出入りが多い所、雑音が多い所にいると本人は落ち着かなくなります

 

 

 

⇒ ざわつきや雑音が比較的少ない場所

 

奥まったところや出入り口から離れた所など)

 

本人と家族らの居場所として確保しましょう。 注)本人となじみの人を離さないように。

 

 

 

 

⇒ 場所の確保が難しい場合、本人からみて視界に入るものが不安を駆り立てないように

 

本人の座る向きを工夫しましょう

 

出入り口と反対に向ける、人の少ない方に向ける等)。

 

 

 

 

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2.一呼吸でいい、ペースを落として、ゆったりと、少しずつ

■周囲のペースで関わると、せっかくの関わりが本人を脅かしてしまいがちです。

 

⇒ あわただしい雰囲気や口調は、本人を混乱させます。急ぎたい時、緊張している時ほど

 

 
一呼吸いれ、力をぬいて、ゆったりとした言葉かけで接しましょう。

一度にたくさんのことを言わずに、短い文章で、ひとつひとつ伝えましょう。


⇒ 食事、排泄、着替えなど、簡単なようで細かい動作の組み合わせです。

 

 

動作が、一歩一歩進むよう、本人の動きにそって、一つずつ声かけをしましょう。

 

 

 

 

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3.本人なりに見当がつくよう、本人に情報を

 

 

 

■今、何が起こり、どうしたらいいか、本人なりに不安に思っており、本人への説明がないと
混乱が強まります。

 

 

 

 

⇒ 記憶や判断力の低下や会話が困難な人であっても、本人に向き合って、今の状況を

わかりやすく説明し、限られた情報を本人と分かち合いましょう。

 

 

 

例)ここは○○体育館だよ。今日は○月○日、今○時頃だよ。食べ物が○時頃、配られるよ。

 

⇒ 紙や筆記用具がある場合は、本人が知りたいこと、本人にわかってもらいたいことをメモにして
渡しておきましょう。本人が見えるところにはっておくのも一策です。

 

 

 

⇒ 本人が誰で、住所、連絡先、身内が誰かがわかるようなメモを本人に渡し、身につけておけるよ
うにポケット等にいれておいてもらいましょう。

 

 

 

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4.飲食、排泄、睡眠の確保を

声かけや見守りがないと一人で適切にできなくなり、認知症の症状や体調が増悪しがちです

 

 

 

 

⇒ どのくらい口にできているか、本人の飲食料の一日の総量を確認し、限られた飲食物を確実に
本人が口にできるよう声かけをしましょう。

 

ペットボトル等を置くだけでは飲めない人もいます。

なお、本人が飲食する際は、手指を拭いて、感染予防に配慮しましょう。

 

 

⇒ 避難所のトイレにいくまで手間取ったり、行きついても馴れないトイレでスムーズに用を足せない
場合、お手製トイレ*を作り、身近な場所で人目につかずに済ませられるようにする方法もあり
ます。

 

 

*新聞紙、ビニール袋、空いたペットボトル・容器等、ある物を利用して。

 

 

⇒ 睡眠リズムが乱れやすいので、眠る・起きるタイミングをつかめるように声かけをしましょう。指
示口調ではなく、

 

 

「一日、ぶじでよかった。ぐっすり寝て明日に備えよう」、「そばにいるよ」など、
安心して寝起きできるような声かけをしましょう。

 

 

 

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