炎
帯広出張で利用したレンガ造りの北海道ホテルは
外観からも
自然が多い環境設定からも
北海道の歴史を感じさせる雰囲気が漂っていた。
フロントまでの通路横に
自然林の朽ちた老木を切ったという薪が静かに積まれ
その炎にしばらく見とれ
部屋からカメラを持参すると
ホテルのボーイさんが一連の動作を知り尽くしたように
笑顔で暖炉を開けていただき
ロッキングチェアーに座りながらゆったりとした気分で幻想の時間をいただいた。
薪ならではの炎は
大きくも小さくも縦横無尽に形を変え
パチパチと懐かしい音を奏で
無の世界へと導いてくれる。
いつか、ゆっくりと年長者達にも
昔のように
体の芯までやわらかく、
とろけそうになる薪の温かさを感じさせていただけるよう
”もいわ山ロープウエイに訪れたというサンタさん”にお願いしてみよう。
サンタクロースを信じさせるのではなく
サンタクロースを信じる子供の心を大切にすること、
『北見おはなしのろうそくの会』で遠い昔、子育て中に学んだ記憶も蘇った。