ご夫婦の最終章のドラマを最良のドラマとする為に
若い頃お世話になった知人がご夫婦とも認知症になり夫婦離れて暮らすことになりました。
妻は衰えていく能力と戦いながら懸命に夫の介護をされていましたが、
無常にも妻の新たな病気が二人を引き離すこととなり夫はグループホームへ入居中で、
病気を克服したばかりの娘さんが遠方から介護に出向いております。
週に1度のデイ利用時にスタッフと共に隣のグループホームへ会いに来てくださいます。
妻は泣いてばかりいましたが、ようやく笑顔が見えるようになりました。
スタッフ等は、朝から出会う場面を設定し
碁の場面では夫からスタッフへの指導です。
周りの観客(介護者等)はジョークを飛ばし笑いを誘っています。
楽しく、良き想い出を持って帰ることができるよう連携です。
今年の正月には・・・・・・
夫婦が離れて暮らすことなど想像もつかなかったことでしょう。
若い頃には「夫、元気で留守が良い」という言葉もありますが、
年を重ね夫婦で暮らす日々の一日は大事であり、
高齢になった場面での一年は
互いが命をつなぐ日々の積み重ねであることを教えられます。
現場より
A様も元気に通所され1日デイでゆっくりと過ごして頂く事が出来ました。
お迎え時より、スタッフへ本人より
「寒いのに大変なお仕事ですね。皆さんえらい!
楽しみに待っていました。」と言葉を頂きました。
ご主人との面会の調整もさせて頂き、
午後より30分程グループホームの方へ櫻井リーダーと共に出掛けられました。
デイへ戻られた後、「どうもありがとう。お父さんが元気そうで安心したわ」
「私たち二人とも良い年が迎えられそうです。」とホッとされた表情でお話して下さいました。
デイの玄関にて、また来年お迎えに行くことを伝えさせて頂くと
「待ってます。今年は、こんなに優しい人たちに出会えてほんとに嬉しいです。
良いお年を迎えて下さいね!」と
スタッフの肩を“トントン”と叩きながらおっしゃっておりました。
日中、来年は『五目御飯』の炊き方を教えて頂く約束をさせて頂きました。
デイサービス エーデルワイス 小川