介護は措置から契約へと随分前に変化しているよね。
関係性の構築から“会いたくなる”介護を支援するには、
流れ作業からは考えることができないセンスと、
それを行動に移し、体験から納得していただくことが現場のスタッフの成長につながり
説明のできる介護技術の伝授となります。
措置から契約へと、介護の状況も大きく変化しているのですが、
まだまだ思考の論理は、昔の措置の考えが占めているように考えます。
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例えばサービス支援の在り方一つにしても、
その方への物づくりや、
数名の交流参加プラン等の支援が継続的に実行されずにいる場面においては、
ご家族様の言うように「昔はできたけど今はできなくなった。無理だと思うよ」と、
現場からは「サービスを支援しても取り組むことはしませんでした」と、
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よく耳にする言葉ですが、
この支援は、ご利用者への指導支援であり能動的参加を促す支援とは言えません。
特に多くの喪失体験をされた認知症の人々は、
自信もなくなり「あ、できない!できない」と
簡単に拒否をされる場面となりますが、
そこで支援をやめてしまったのでは“介護職の名が廃る”というものであります。
自施設は認知症実践研修・リーダー研修の研修施設でもあり、
昨日も、研修生にご利用者の能動的支援を体験していただきました。
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ご利用者に「五目並べ」を勧めてもみなさんは、
さすが人生の先輩で体よく断られますが、
そこで体験のない介護者同士が「五目並べ」を始めていただきました。
次第に介護者を囲むように観客が集まりだします。
イスを乗り換えての視線が集まります。
ついには、一度もやったことが無いと言っていた女性も
「昔は今のようにテレビもなかったし冬場の農作業の無い時には姉妹達でよくやったもんだ」と
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辺りの状況は、
大きく変化し最後には男性Kさんが「俺はできんだよ」と言いながら参加することとなり、
楽しく活気のある時間と共に食事の時間となりました。
食事前の嚥下体操も同様であります。
会話を多くし舌を多く使うことで食事時の飲み込みも違ってきますね。
研修生には良き体験をする場面となり現場のスタッフ等にも良き学びの場となりました。
考えることから実行に移すこと。
これが一番難しいのですが困難さが大きければ大きいほど達成感は自分のものとなりますね。
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現場より
本日は射的ゲームを開催しました。
スタッフも加わり盛り上がりました。
B様は射的ゲームが初めてでしたが、構え方もびしっと決まっていて、
とても格好良かったです。
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「私には無理、出来ないわ」と仰っていたC様は
なんと260点という高得点を出して1位になり、
「わーほんとすごーい」と溢れる笑顔を見せて下さいました。
今日も一日、笑顔の絶えない日となりました。
1月8日オンネナイ原野 山下
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個別としてA様と一緒に昨年から作っている射的台を
本日から再び作り始めました。
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「どれ 貸してみな」と積極的に 手伝って下さり、
「ここくらいで切っていいかな」とノコギリで切って頂きました。
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「今度来た時は組み立てるか」と次の通所をとても楽しみにされてました。
言葉はセンター記録に残し次回のサービス担当者会議や計画に根拠としてして使用します。
1月9日オンネナイ原野 脇