満たされた人手は“安心”には結びつかない
人生を謳歌した人々の話を伺うと、
そこに共通しているのが“人生に起こる災難”の対応である。
禍から何を学ぶのか。
愚痴も言わず、
もくもくと何処に原因があったのだろうと冷静に穏やかに分析を行い、
最後には“自分のこと”として
学びとった人々が後の成功を収めているように思われる。
できることなら誰もが避けたい禍であるが、
禍の多くは誰もが気づき目線も届いているのに
見過ごしてしているがゆえに当然として起こりうるものや、
あらゆる視点から防備していても起こりうる天災などの禍もある。
現場の視点からでは、
同じ業務の中でもリスクの高い人等への対応時には
スタッフ一人の集中度は高く、
禍は、ほっとした多くの人がかかわる部分において起きる危険性が高い。
遠距離の交通事故も「目的地に近づいた場面で起きる場面が多いこと」とどこか共通しているように考える。
人手が無いからリスクが高くなるという意見も間違いではないが、
同時に人手が満たされたら「安心」という理論には結びつかず、
能動的に考え行動する力を育てることが先決であり、つまりは日頃のしつけが重要と思われる。