『声もなく香もなく常にあめつちは書かざる経を繰り返しつつ』
ゴールデンウイーク、
この時期は新人が少し慣れてきた時期であったり、
まだ、自分は足手まといだと落ち込む時期でもあるが、
人生の大方を占めるのは仕事であり、
この時期の学びがこれからの人生への土台を築いているようだ。
新築の土台も簡単な骨組みでは少しの風で倒れてしまい、
悩みながら、考えながら指導されながら覚える仕事は
太くてしっかりとした土台作りの最中であり、
人生においては限られた時間である。
今、20代で初めて人を支援する仕事に就いた”新人”は
声の出し方、話し方、
座り方や笑顔を学び
流されていた過去と決別するかのように、
先輩に褒められるたびに背筋が伸び、
自分から「させてください」と自然の笑顔と共に
自分の人生を開拓し始めた。
『声もなく香もなく常にあめつちは書かざる経を繰り返しつつ』と
自然からの教えをうたった゛二宮尊徳゛の言葉であるが、
就職した時の新鮮な感情や意欲を定年の日まで持ち続け、
仕事であっても本気で誰かの為に働き続けたならば
人生の最後の場面では『良き人生だった』と
全てを知る自分が、やっと自分を認めることができるのだろう。