「リスク」から『損失』でキャッチ

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育てる

人を育てる

完成しない自分が人を育て、育てていただいている。

これは、子が親を育てているのと同じだと感じる場面が多い。

 

 

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入社してまもなく見た目一人前のように働いている人

しかし、共に時間を過ごすと

いつも同じことの繰り返し

目線が広がらず

流れ作業のように働いている。

 

 

一旦手を止めてもらい、言葉をとどけると言葉の意味が通じず強気で困惑してる様子

場所を変えじっくり向き合い

じっくり会話する。

 

 

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指導ではない

そこにいるご利用者や

自分の家族への

生きること、生きていくことへの思いやりの話であり、

せっかくの人生、

介護現場では、仕事の達成感が何よりも自分を奮い立たせてくれるからである。

 

 

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一方

数ヶ月経ってもぎこちない動作で

笑顔も引きつり、 周りの誰もが苦しそうと感じる場面が日増しに多くなっている人。

指導する現場の管理者やリーダー等の困惑も見られてきた。

 

 

しかし、本人も悩み努力をしている様子がみられる。

ここで、

全く別な対応に入る。

一つの言葉から、本人が感じた意味を教えてもらう。

 

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何度も何度も現場から「周りをみて」と言われ

「意味もネット等で調べたが理解できない」と本人から辛そうな相談があったからである。

 

 

「そうか、周りを見る・・の理解だよね・・・うーんそれでは“リスク」とはなんだろう”・・」

「損失」です。と

しっかり答え「損失」の意味を理解をしている。

 

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「そう、そう、周りが見えない、周りを見ることを怠る。ということは、

一人の人以外は

他の利用している人々に『損失』を与えていることになるよね。」と、

 

 

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本人の言葉で理解した確認を取り、

後は、この「損失」を武器に、

事業所の管理者と対応方法をガラリと変え、

できる事に注目し「認め戦法」に入らせていただいている。

 

 

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本人が納得ができる、

まずは、1〜7までの“損失回避”の手順をつくり、

週に1度程度、

本人からの評価メールが届く。

自分を具体的に評価している。

 

 

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今までのメールは、できずに疲労感ばかりの内容であったが、

最近は、できたことのメールが多くなり、

すごい! と褒めることや次にNO2もできそうだね・・と期待感を込め返信。

 

 

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先日の勉強会では、

彼の可能性にポイントをあてると、

認知症の疾患別をさらりと答え、

他のスタッフ等の視線が変化するのを肌で感じさせていただいた。

 

 

人がいないから、人が辞めたらこまるから・・と後ろ向きの話し合いは

全くその人を見ているものではなく

全身全霊で縁のあったその人と

目線をずらさず語ることから互いの魂の交流が始まる。

 

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管理者や現場との連携で

育てる喜びは苦労があるから感じられること、

成長のプロセスを踏んでいくのを見させていただくだけでも

大きな喜びであり、

誰よりも自分が育てていただいていることを感じさせていただいている。

感謝!