ご利用者の喜びは自分への認知症予防
(回想.手続き的記憶再生)
認知症が進行すると食べ物をいっぱい口に詰め込む危険性があり、
介護さんらは早めに「ごっくんしましょう」と
声と動作をジェスチャーで知らせながら介助しているが、
これは一連の食事行為が上手くいかなくなった場面。
(集中・巧緻動作・達成感)
(園芸.トマトつみと試食・すっぱい、甘い刺激・達成)
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ある程度の力が残されている方であるなら、
環境を変え「握りはいかがですか、お好みでどうぞ」と
すし屋さんの場面を設定すると、
スイスイと
まぐろやエビの握りをあんばい良く食べる事ができる。
(うどんつくり下肢運動と巧緻動作.手続き的記憶の再生)
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しかし「食べれたから夜の食事も」となると、そう簡単ではない。
しかし嚥下能力の危険数値が高い方には、
ジンギスカンもミキサーで対応し、少しのとろみをつけると喜んで召し上がっていただける。
これも北海道ならではの個人史からのなじみの味である。
(伝えてからの動作のイメージ・巧緻動作・集中力)
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場面を変え食べる力を教えていただけるなら、
次の場面は、「おはぎにしょうか、何にしようか」と
現場が目標をもつことも大事なチームワークとなり
ご利用者からの喜びをいただける場面となる。
(触れる・一連の動作・食べる・回想)
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感情を司るのは脳であるというが、
介護者が自らの脳を駆使するのも自分等の予防となる。
相手の喜びは、ひいては自分等への対価となって戻ってくるものなのだ。