マズローの欲求段階と認知症の人への支援

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先日、認知症の人への被災者支援医療用の中に

マズローの欲求段階を基本としたものを拝見させていただいた。

なるほど、ピタリと現場の介護と納まる。

 

 

 

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(Ⅲ号館)

 

 

まず、最低限度の安心して眠れる場所である。

★これには、音・温度・湿度・喚起が求められる。

 

 

 

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次には、健康を維持することである。

★表情・態度・行動からの把握やバイタル測定変化から必要とする場面では

早め早めの医療との連携や服薬内容と副作用の確認。

 

 

 

 

 

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更には、役割である。

★これは、だれしも適度に役割を持って生きている人とそうでない人とでは、

一日の過ごし方と生きる張りが違ってくる。

 

 

 

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・・・・・

認知症の人もそうだ!

「帰りたい」とつぶやいたその人の心の中を知るように努め、

「こうなのか・・ああなのか」と

自身では思い出せなくなった、つながりの言葉を届けると

みるみる表情が大きく変化し、支援する次への役割行動へと変化してくる。

 

 

しかし、これができるのは介護現場のプロだからである。

 

 

 

 

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★最後の欲求はいかに、認知症という病気で

心が離れた家族と寄りを戻す支援をさせていただくかと自分は考える。

 

病気から、認知症の人は理路整然と話を伝えることは難しい。

全てではないが認知症の人を介護する家族の心中は嵐が吹いていることが多い。

 

 

 

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介護する家族の気持ちを、

身内の人はじめ周りが察し思いやりの心を届けることが在宅生活の継続となる。

 

 

 

しいては認知症の人自身が穏やかに生活できる道へとつながり、

最終の見送る家族等への支援は、

現場は、かかわりを持った場面から始まっているといっても過言ではない。

 

 

 

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マズローの欲求段階は、認知症の人にこそピタリとあてはまるものであった。