ふと、考えてみると
ふと、考えてみると、
世の中から病院の付き添いさんがいなくなっていました。
制度の移り変わりは、
働き続けていた仕事まで無くなるものだったのだと、
元病院の付き添いさんのお話からグーンと身近に「そうだった!そうだった!」と気づきの場面であります。
付き添いさんの中には、
ご主人を亡くした後、
一家の大黒柱として家計を支え、
子供の学費を捻出し大学まで行かせていただいたお子さんもいらっしゃったことでしょう。
まさに女性の自立を目指した姿でもありました。
労働環境から考えると「ご苦労だったなー」と思うと同時に、
声を出しても届きにくい人々の仕事は、
一瞬のうちに消えてしまいますが、
患者さんの心を癒し、
当時の看護婦さんの手助けを間接的にでも行い、
同室の患者さんに気配りをしていた人々。
その背後には多くの人々の生活を支えていたことを沸々と考えさせられる場面となりました。