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春に耕した土地にうねをつくり、
秋の収獲を夢見ながら
種を蒔いたり
苗を植え
期待を込めた成果が手に取ると
誰もの顔にも
この日を待ちわびたていた感情が体のどこからか湧きだし
何ともいえない表情と遭遇する。
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この感情は
勝手に耳に入ってきた「小さな旅」のメロディーを
聴いたときの場面とよく似ており
どこか哀愁を感じ
幼いころの
両親や祖母らに囲まれ苦痛の無い
心地良いふんわかした感情が湧き上がる。
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五感に働く音楽と
土にふれる農作業は
人が生まれながらにもつ感性に共鳴していることなのか・・