介護の尊さ
~Ⅲ号館、季節を感じよう~
(みんなでつくる壁画から)
・・・
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現場に立つと
幻視・幻聴、夜間の混乱
日常の不安など
本人は、藁にもすがる思いで訴えてくる。
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スタッフは、健康状態の確認や
既往歴を勘案しながら
本人の言葉を受容し安定を引き出そうとするが、
これだけでは限界があり
その苦しさを専門医に代弁しなければ苦しみを継続させることとなる。
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これまでの経過とデーターを根拠に
手紙の持参や医療ソーシャルワーカーと連携し、
受診の場面時には、
Drは、事前の連携で把握していただき、
本人は「先生がね、だいじょうぶだよと言ってくださった」と
日常では数分前の事も忘れる状態であっても、
不安を拭い去った言葉は翌日までも記憶があり
投薬された薬は、
魔法の言葉と共に、
より大きな効果を引きだし
・
一定期間服薬後、
データーを根拠に再度医療との連携から
一日置きの最低量の投薬で安定され
これまで残し気味だった食事も完食し笑顔で隣人と話されている。
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認知症という病気の人は、
これまでの頑張ってきた人生で身についた地位も名誉も不必要となり
生まれる瞬間にいただいた純粋なものだけを自ら選択しているように思えてくる。
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その澄んだ人の
残された人生のあらゆるガードマンとしての働きが自分等に必要であり
代弁者の立場の働きから、
残された人生の質までも変わると言う場面に立つ介護は
尊い素晴らしい仕事だと
今更ながら思い知ることとなった。
ありがたい・・