認知症の人の対応から
BPSD(認知症の行動・心理症状)のある方の対応について、
問題と思う、そのもの自体の解決をねらうのではなく、
まず、その方自身の内面的な事をどれだけ知っているのか、
洋服を注文するときも最低限度、色・柄を選び体の寸法を測り仮縫いを行います。
なぜ、認知症という、その人だけのオーダーメイド介護を行わないのでしょうか。
生まれた場所・通った学校・働いていた職業・結婚したときの場所や、
子供が誕生した時の気持ち、趣味はないけど農業で精を出して作っていた豆の種類と手間のかけかた、
今までの病気と服薬中の種類と内容、最後まで飼っていた犬の名前や見せてほしい写真等、等・・
聞いてほしいことのオーダーメイド、食べたい物のオーダーメイド、その人の健康状態(排泄・水分・食事・痛み・熱・血圧)、
昔は考えられないトイレの洋式に戸惑って当たり前の環境の理解、
わずかに覚えていた懐かしい思いでも、誰かが聞いてくれないと、そのこと自体も忘れてしまうのです。
私達が楽しい旅行を思い出すと、自然と心が落ち着くように認知症という病気の人も
ポジティブな思い出は、懐かしく穏やかな空間で一時を過ごすことが出来ます。
まず、その人の喜ぶ表情が一つでも多くなるように介護することがBPSDの一番の解決方法であること知りましょう。