大往生
今日は、開設時からお世話させていただいていた利用者様が潮の満ち引きと合わせるように天に無事に戻ることが出来ました。
前夜まで、あれやこれやと世間話に参加され、いつものようにお休みになりました。
まさに人生の最終章をお預かりさせていただき「何時、最期が来ても後悔のしない介護を」と合い言葉にさせていただいておりましたが、
何の前触れもなく、そっと天に戻ることが出来ました。
人間がこの世に誕生するときの満ち潮と、この世での使命を成し遂げてお帰りになるときの引き潮は、
自然との営みの中で目に見えないものに動かされ、生かされていることの証明のような気がいたします。
日々の介護の積み重ねや利用者様の喜びの表情から、私達はたくさんの徳積をさせていただいております。
良い縁に触れると良い縁が来るように、自分の心の持ち方の有り様で、この世の中の不満も変わります。
感謝から喜びが生まれ連携が生まれます。
今日はチームワークの一員に、利用者様も加わっていただきました。
脳血管性認知症の町内会長が「俺に任しておけ」とばかりに皆さんを優しい眼差しで見守っていてくださいました。
近所の方の不幸時には町内会長が率先してまとめに入ります。
昨日のドライブから「もう、たまねぎの苗の植え付けをしなければいけない」
「町内会をまめなければいけない」と雪が溶け始めた季節から感じとることが出来ました。
こまめな対応は、ひいては自分達を手助けしてくださる結果とつながりました。
この世の縁、大事な人々との出会い・・・・
利用者様を通して家族様と身内以上の深い縁、
どうぞSさん、先に逝ったホームの皆さんと仲良くお過ごし下さい。この世の縁があったのですから・・・
ありがとうございました。