祖母や母親から教えられた”しつけ”
幼いころの自分は祖母と一緒に生活のほとんどを共にし、一緒に寝たり、よく一緒にお寺参りをしていました。
幼いころの生活のしつけや、身に付いたものは大人になっても忘れることはなく、
体の隅々まで染み渡っているような気がします。
神社・仏閣へ行くと心が落ち着くのも、
正月の餅をつくと、火の神様、台所の神様、トイレの神様・・・と、
家中のところどころに「神様がいるのだよ」と言葉にならない見えないものへの尊敬の念や、
家を守ることへの大事さを教えをいただいていたのでしょう。
祖母が亡くなるときの最後の場面では「みんな福しくなれよ・・」と見守る家族に向け言って逝った情景や言葉が今も耳に焼きついています。
祖母の白装束を母と一緒に結び目をつくらないで縫い上げたこと、
ばあちゃんが死んじゃった・・と、心の中で叫んでいた自分と対比するように、
人は、こんなに大事な人が亡くなったのに、ご飯を食べることができるのだと・・・
食事をする自分を客観的に観察していた12歳のころの自分を思い出します。
そのことを思い出させてくれたのは「トイレの神様」という曲でした。
☆☆☆
ホームにも利用者様と孫さんとの関わりが深い家族が、たくさんいらっしゃいます。
先日の利用者様の葬儀に、一番涙を流していたのも何かと世話を焼き両親の手助けをしていた内孫さんでした。
彼女は幼い頃、祖母からいただいたたくさんの愛を知っていたから懸命に支えてきたのだと思います。
トイレの神様から「肉親の真実の愛」に再び出会うことができると何だか一人残った母親に会いたくなりました。
「トイレの神様/植村花菜」
6日土曜日のリーダー研修、3月21日の北見塾が楽しみです