ご本人と、ご家族の縁を強固にできるのも介護現場ですね。

朝の会の一つの話題にて

昔はズボンでも何でもほつれたら

子供のは縫ったもんだよ」と

思い出されている言葉をきっかけに

個別提供にて○様に雑巾縫いをお願いしました。

こうゆうことやるの久しぶりだわ」とおっしゃるも、

自然と手付きは手慣れたご様子で縫って下さいました。

現在は独居にて息子様が毎週のようにいらしているとの

事で、ご家族様のことを色々とお話下さいます。

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次回はご家族様に絵手紙など、日頃の感謝をこめた

プレゼントなど作れたらとご本人と計画を立てています。

オンネナイ原野 高橋

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(シンフォニー皆で祝うお誕生会)

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多忙な家族の心をそっとたぐりよせ

ご本人のことばを添え

心込め出来上がった作成を手にする場面時には、

お金では買えない

親子の喜びを復活させていただけるチャンスですね。

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認知症の人の為のセンター方式(アセスメント)である

“本人の言葉尊重”から

その場で支援内容を組み立てられるようになりましたね。

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現場は動いてるのです。

本人の言葉には多くの宝がありますね。

うれしいですねー!

***こころゆたかに***

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『北見お話のろうそくの会』

今は亡き小林会長から、この本を紹介された思い出の本です。

本と一緒に小林先生のお顔と活動が浮かんできました。

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『人は成熟するにつれて若くなる』

ヘルマンヘッセ

三月の太陽

早朝の陽光の暖かさに酩酊して

黄色い蝶がひとつ よろめき飛ぶ

眠そうに身をかがめた老人が

窓辺にすわって休んでいる。

昔 彼は歌をうたいながら

春の若葉の中を出発した

たくさんの道のほこりが

彼の髪を白くおおった

たしかに花ざかりの木と

蝶たち  あの黄色い蝶たちは

ほとんど 老いを知らず

今もあの頃と同じようにみえる

けれど昔より色は褪せ

香りは乏しく感じられ

光はいっそう冷ややかに

空気は重く  息をつくのも困難になった

春はかすかな蜜蜂の羽音のように

春の歌を 優しい歌を口ずさむ

空は青く白くひろがり

蝶は金色にひらひらと飛び散って去ってゆく

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岡田朝雄=訳

草思社文庫